
初心者がよくする間違いは、実際にどれくらいの電力が必要か分からないまま太陽光パネルを買ってしまうことです。燃費や走行距離を知らないでガスタンクを買うようなものです。
エネルギー監査を行う必要があります。
ステップ1:ワット数の確認
各機器が何ワット使うか把握します。
- ラベルを確認: 裏面・底面のシール。「Power: 200W」や「Volts: 120V, Amps: 2A」。(電圧×電流=電力)。
- Kill-A-Wattメーターを使う: コンセント式機器には安価な電力モニターを。機器を差し込むと、時間経過での消費電力が分かります。冷蔵庫のオンオフサイクル把握に重要です。
- 検索: 「55インチLED TV 消費電力」などで検索。
ステップ2:表を作成
次の列で表を作ります:
- 機器
- 稼働ワット
- 1日あたり使用時間
- 1日あたりワット時(Wh)
計算例
| 機器 | 稼働ワット | 時間/日 | 日次Wh |
|---|---|---|---|
| LED照明(×4) | 40W(各10W) | 5 | 200 |
| 冷蔵庫 | 150W(平均) | 24 | 1200 |
| ノートPC充電器 | 60W | 4 | 240 |
| 携帯充電器 | 10W | 2 | 20 |
| 給水ポンプ | 100W | 0.5 | 50 |
| 合計 | 1710 Wh |
1日のエネルギー目標は1710 Whです。
ステップ3:ロスを考慮
インバーターや配線は100%効率ではありません。
- インバーター効率: 約85〜90%
- 配線ロス: 約2〜3%
- バッテリー往復効率: 約95%(リチウム)または80%(鉛蓄電池)
目安: 合計を0.75(鉛蓄電池)または0.85(リチウム)で割ると、実際に発電すべき太陽光エネルギー量が得られます。
1710 Wh / 0.85 = 太陽光パネルから2011 Whが必要。
ステップ4:バッテリー容量の決定
日没後に使うため、このエネルギーを蓄えるバッテリー容量が必要です。
- 自立日数: 何日分の曇りを想定しますか?(通常2〜3日)
- 放電深度(DoD): どこまで放電できますか?(リチウムは80%)
計算: 日次負荷:1710 Wh 自立日数:2日 必要蓄電量:1710 × 2 = 3420 Wh バッテリー容量(リチウム):3420 / 0.8 = 4275 Wh
12V 100Ahの標準バッテリーは1200Wh 4275 / 1200 = 3.5個
4個に切り上げ(または大型48Vサーバーラックバッテリー1台)。
ステップ5:太陽光アレイのサイズ
そのバッテリーを満たすために発電が必要です。
- ピーク日照時間: 「満量」の日照時間。(米国平均4〜5時間)
計算: 日次太陽光必要量:2011 Wh ピーク日照時間:4 アレイサイズ:2011 / 4 = 502 W
余裕を見て600Wに切り上げ(例:200Wパネル3枚)。
結論
購入前にこの計算をすることで、システムが確実に機能します。
- 予算に対して数値が高すぎる場合は消費を減らす。LED照明、プロパン冷蔵庫、断熱の改善を検討。
- 効率化は、パネルを増やすより常に安上がりです。
特定の大負荷を動かしたい場合は、太陽光でエアコンを動かすをご覧ください。


